歯ぎしり
GRINDING
歯ぎしりは、寝ているあいだなので無意識ですが、大変大きな力が歯にかかっています。
お食事で噛む力の数倍とも言われています。本来、歯が負担しきれる力には限度があり、歯ぎしりがひどいと、その限度を超えてしまいます。限度を超えるとどうなるでしょうか。
歯がすり減る
放置しておくと、神経近くまですり減ってしまう事があります。
歯が割れる
歯の根まで割れてしまうと、使えなくなる恐れがあります。
被せが取れる、または壊れる。
歯槽骨(歯を支える骨)が弱る
歯を支えてくれている骨が、力に耐えきれずに弱ってきてしまいます。そのまま弱り続けると、歯がぐらぐらしてくる事もあります。
問題は、寝ている間のことなのでご自身は気付かなないという事です。
以下のようなことがあれば、あなたは歯ぎしりをしているかもしれません。
朝起きた時に顎が痛い。顔の筋肉がいたい。または顎が疲れている。
朝起きた時に詰め物が取れていた。
朝起きた時に歯が欠けて出てきた。
過去に保険外で白い被せを入れたのに、中の金属が見えてきてしまった。
放置しておくと、虫歯でも歯周病でもないのに、歯を失うことになりかねません。そうならないためにも、寝ている間に歯を守る装置(スプリント)を使用していただく事をお勧めします。かたどりをすれば次回には出来あがり、保険診療の範囲内です。歯への負担が軽減され、個人差はありますが、起きた時の疲れが軽減されます。
ただし、スプリントをすれば歯ぎしりが無くなるわけではありません。スプリントの効果は以下のとおりです。
歯ぎしりの力を分散する
歯ぎしりにより顎の関節にくる負担を軽減する
歯や被せの保護
余談ですが、起きている時にも無意識に「かみしめ」をしていることがあるかも知れません。これも歯にとってはあまり良いことではありません。起きている時は、「lip close teeth open(唇は閉じて、歯はかみ合っていない状態)」が良いとされています。気付いた時にかみしめている場合は、意識をしてやめてみてください。
スポーツ用マウスガード
激しいスポーツをされる方は、歯を衝撃から守るために装置(マウスガード)の使用をお勧めします。
激しい衝撃でも耐えられるよう、ちぎれにくく、また抗菌性をもった素材を採用しているため雑菌の繁殖を抑制する効果があります。
こちらは保険の範囲外です。