セレックシステム（CEREC）は、歯科治療においてコンピュータ支援設計・製造（CAD/CAM）技術を活用した革新的なシステムです。主にセラミック製の詰め物や被せ物（クラウン）、インレー、オンレー、さらにはブリッジなどを短時間で製作・装着することが可能です。従来の方法では、型取りから技工所での製作、装着まで数日から数週間かかることが一般的でしたが、セレックシステムを使用することで、短い納期で制作することが可能です。

このシステムは、まず口腔内を3D光学カメラでスキャンし、歯の状態をデジタルデータとして取り込みます。そのデータをもとにコンピュータ上で精密な設計を行い、セラミックブロックを専用のミリングマシンで削り出して補綴物を製作します。さらに、仕上げや色調調整を経て、患者の歯にぴったりと合う高品質な補綴物が完成します。

セレックシステムは、「短時間」「高精度」「自然な見た目」「金属アレルギーの心配がない」といった多くのメリットがございます。特に通院回数を減らせる点は大きな利点です。

iTero（アイテロ）は、歯科治療において使用される最先端の3D光学スキャナーで、口腔内を高精度かつ迅速にデジタルスキャンする装置です。従来の印象材を用いた型取りに代わり、光学技術を活用して歯や歯列の形状をデジタルデータとして取得します。これにより、型取り時の不快感を解消し、患者にとって快適な治療が可能となります。

スキャンされたデータは即座に3Dモデルとして表示され、治療計画を立てる際に活用していきます。スキャン結果を直接見て頂くことで、口腔内の状態も把握しやすくなります。

歯科用マイクロスコープは、歯科治療において視野を大幅に拡大し、精密な診断と治療を可能にする医療機器です。通常の肉眼では見えない細部まで拡大して確認できるため、歯の根の治療（根管治療）や虫歯の除去、被せ物の適合確認、歯周病治療など、幅広い治療分野で活用されています。

マイクロスコープは、視野を最大20倍程度まで拡大することができるため狭い口腔内でも鮮明な視界が得られます。これにより、治療の精度を向上させることが出来ます。

口腔内写真は、歯科治療や診断の際に口腔内の状態を記録するために撮影される写真です。専用のカメラや口腔内カメラを使用して、歯並びや歯の状態、歯肉の健康状態などを詳細に撮影します。

口腔内写真は主に次の目的で使用されます。

歯科用拡大鏡は、歯科治療において視野を拡大し、精密な処置を可能にする光学機器です。歯科医師が装着するメガネ型の拡大装置で、通常の肉眼では見えにくい細部を鮮明に捉えることができます。倍率は2倍から8倍程度が一般的で、治療の目的や内容に応じて適切な倍率が選ばれます。

拡大鏡を使用することで、虫歯の取り残しを防いだり、根管治療の際に根の内部を正確に確認したりすることが可能になります。また、詰め物や被せ物（補綴物）の適合性をより高精度に調整できるため、治療の質が向上し、再治療のリスクを低減します。

さらに、歯周病治療や歯石除去など、細かい処置が求められる場面でも、拡大鏡は非常に有効です。視野がクリアになることで、健康な歯や歯肉を必要以上に傷つけず、低侵襲な治療を実現します。

電動麻酔器は、歯科治療における麻酔注射をより快適かつ正確に行うための機器です。従来の手動による麻酔注射では、圧力や速度の不均一さが痛みの原因となることがありましたが、電動麻酔器は一定の速度と圧力で注入するため、痛みを最小限に抑えることが可能です。

「痛みが少ない」「恐怖感が軽減される」といったメリットがあります。電動麻酔器は、患者の負担を軽減し、より快適な歯科治療を実現するための重要な技術です。

クラスB滅菌器は、歯科医療において最高水準の滅菌性能を持つ高圧蒸気滅菌器です。ヨーロッパの厳格な基準「EN13060」に準拠しており、あらゆる種類の器具を安全かつ確実に滅菌することができます。

歯科医療は直接患者の口腔内に触れるため、院内感染防止の徹底が求められています。クラスB滅菌器は、患者と医療従事者双方の安全を守るための重要な設備であり、現代の歯科医療において欠かせない設備となっています。