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インプラントが難しい方もいます
2020.04.28
こんにちは。皆様いかがお過ごしですか?
現在世界中で猛威を振るっている新型コロナウイルスへの対策として、皆様と私達の安全確保のため、現在当医院では自主的に診療を制限しております。
そのため、緊急ではない治療・メインテナンスなどについては延期させていただく対応をとっております。ご予約を頂いている方には順次ご連絡を差し上げております。また、キャンセルや変更をご希望の方はご連絡も受け付けております。
歯科医師、歯科衛生士等のスタッフは常在しておりますので、緊急性のある治療(怪我や激しい痛みなど)には出来る限り対応いたします。
当院の設備で可能な限りの感染対策を行っております。来院時には、手洗い・うがい・検温のご協力をお願いしております。
なお、以下の方は状況によっては診療をご遠慮いただく場合があります。
①呼吸器疾患(咳など)の症状がある方
②14日以内に回外渡航暦・滞在暦のある方
③新型コロナウィルス感染症と診断された人との濃厚接触があった方
皆様にはご迷惑をおかけしますが、何卒ご理解ご協力を頂きますようよろしくお願い致します。
多くの歯科医院でも同様の対応のところが増えており、このような状況が続くことによりお口の環境も悪化することが危惧されています。口腔ケア不足による免疫力低下で感染リスクが高まるとの報告もあります。
いつも以上に口腔ケアに励み、今のこの新型コロナウィルスによる危機的な状態を乗り切りましょう!
さて、今回はインプラントについてのお話です。
インプラント治療は希望されても、残念ながら誰でも受けられると言うわけではありません。治療には様々なリスクや条件があります。ここでは代表的な注意点についてお話します。
①年齢
年齢の上限はありません。日常生活が自分自身でできる程度(階段の昇り降りなど)であれば手術は可能です。しかし高齢者ほど、治癒は遅く炎症も起きやすいなどのリスクを伴います。
年齢の下限は、成長が止まった時点です。おおむね20歳以上が適応です。
②全身疾患の既往
コントロールされた状態であれば殆どの場合可能です。しかし、健康な方よりもリスクは大きいです。主治医の先生へ対診が必要となります。また投薬の関しても唾液の減少などのリスクが関係する副作用もあるので確認が必要です
*糖尿病:感染しやすく、健全な方と比較するとインプラントの生存率が低いとの報告もあり、長期的にも徐々に悪化する可能性があるので注意が必要です。
*骨粗鬆症:インプラント治療の禁忌症ではないですが、注意が必要です。とくに、「ビスフォスフォネート」の投薬や注射を受けている方は必ず歯科医師や歯科衛生士に伝えてください。場合によっては、治療をおすすめできないこともあります。
③喫煙
喫煙者のほうが非喫煙者に比べてあきらかにインプラントの失敗率は高く、2倍以上との報告もあります。それ故、当医院では喫煙者のインプラント治療は行っておりません。
④骨高、骨幅
下顎には大きな神経や血管の管があり、上顎には上顎洞という解剖学的に損傷できず避けなくてはならない部位があり、インプラントを骨に埋入するにあたり骨の高さがある程度必要です。
骨幅においても長期的に安定するためにはしっかりとした幅でインプラントを支える必要があります。骨幅が不十分だと、長期的に審美障害や感染などのリスクがあります。
⑤かみ合わせ
上下顎のかみ合わせのバランスが悪いとインプラントにかかる力学的負担が大きくなる場合あります。歯のないところだけだなく口の中全体のバランスが治療後の長期予後に影響します。
また食いしばりや歯ぎしりの力は非常に過大で、予後に影響します。マウスピースの装着が必要です。
⑥歯周病
歯周病の原因の細菌とインプラント周囲炎の細菌は同じものと言われています。つまり、歯周病のコントロールが悪いとインプラントもだめになってしまいます。歯周病の既往の方のほうが健全な方に比べてインプラントの持ちが悪いとも言われています。維持していくためには自己清掃の徹底とメインテナンスは必須です。
⑦アレルギー
近年アレルギーのある方が増加しています。インプラントは主にチタンという金属で出来ておりアレルギーの報告は極めて稀です。しかし、他の金属に対するアレルギーがあったり心配な方は、事前に皮膚科等でアレルギーテスト(パッチテスト)を受けることをおすすめします。当院で使用のインプラントの材質においてアレルギーがある場合は治療できません。
インプラントをしたいけど・・・興味があるのだけど・・・
という方はまずはお気軽にご相談ください。