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入れ歯の取り扱い

2018.04.26

入れ歯の取扱について

 

入れ歯とは、取り外し式の歯のことを言います。

金属床(歯の部分以外は金属で出来ているもの)、レジン床(通常の保険の入れ歯で、プラスチック製のもの)、ノンクラスプデンチャー(留め金のないもの)など、種類は様々です。

 

歯を削る必要があまりないので、欠損を補うには良い方法ですが、取り扱いに注意点があります。あさひクリニック歯科では、入れ歯をお渡しする際に、プリントとともにご説明差し上げています。しかし、そもそも入れ歯の作成が何年も前で、説明を忘れてしまった、他の医院さんで聞いたことがない、という場合があるようですので、ご案内します。

 

最初に覚えておいてほしいのは、入れ歯は歯科医院で受け取ったら終わり、では無いということです。歯科医院では、ものを食べない状態で入れ歯の調整をします。実際には咀嚼することに使うので、ものを噛むと、どこか当たって痛いところが出てくる事があります。ですので、実際に機能させ、食べ物を噛んでいただいた状態で再度歯科医院に来ていただき、その部位を調整しなければなりません。場合によってはそれを数回繰り返します。

なぜ実際に噛むと痛いのでしょうか。

そもそも、正確に型取りをしている入れ歯の場合は、入れ歯と歯茎はピッタリくっついています。精密に作った入れ歯が当たっていたいというのは、ピッタリしすぎている時に起こります。

「前に入れ歯を作ったけど、痛くて合わなかった」というお話を、よく聞きます。ですが、よくよく聞いてみると、一度も調整に行ったことが無いという場合が多いです。そのことを頭にいれていただき、入れ歯を装着したら、何回か、もし痛くないとしても、調整にいってください。

 

では、着脱(出し入れ)に関してです。

入れ歯を入れる時は、方向に注意して、左右にまたがる時は両手で持ち、しっかりと指でおしこんで、噛める位置まではめてください。

慣れてくると、口に入れるまでは良いのですが、それを押し込むときに指でやらず、噛んで入れる場合が多く見受けられます。しかし、正しい位置に正しい力で入れないと、入れ歯に負担がかかってしまい、金属の部分もプラスチックの部分も割れてしまう恐れがあります。

次に、外す際です。ノンクラスプデンチャーの場合は除きますが、基本的にバネが歯にかかって、入れ歯は止まっています。そのバネの部分を爪でずらすことによって、外していきます。バネではなくて、プラスチックの部分で外そうとすると、バネに余計な力がかかってしまい、破損したり、ゆるくなったりする原因になります。

 

次に、夜間の保管方法についてです。

入れ歯は、夜寝ている間は外してください。もし、何かの理由で寝ている間に装着している場合は、起きている間に最低6時間は外してください。入れ歯は、歯茎の上に乗っているので、歯茎を休ませてあげる必要があるのと、バネの周囲の歯を清潔に保つためです。

外した際は、流水でよく洗い流してください。義歯ブラシを使用するのをお勧めしますが、歯磨き粉を使うと義歯に見えないキズがついてしまい、そこに雑菌が繁殖してしまいますので、歯磨き粉は使わないようにしましょう。

そして、入れ歯は乾燥に弱いです。外している間は、お水の中で保管してください。小さい入れ歯ですと、外してどこかに置いておくと、紛失してしまうことがよくありますので、空き瓶でもコップでも、何か入れ歯専用に決めておくことをお勧めします。

 

最後に、お口の中の歯茎は、だんだん形が変わっていきます。定期的な入れ歯のチェックを歯科医院で受けることをお勧めします。

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