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口内炎
2015.05.04
口内炎
口内炎にはいろいろと種類がありますが、その中でも一般的で良く見る「アフタ性口内炎」についてご説明します。
この口内炎は、白い丸や楕円形で、その周りが赤く縁どられた形をしています。舌、歯ぐき、頬粘膜(ほっぺたの内側)のどこにでもできます。
口内炎は、口の中に出来たり消えたりしている微細な傷に、お口の中の細菌がはいりことによって出来てしまいます。ですので、口内炎を出来にくい体にするには、微細な傷ができにくく、またできてもすぐ治るような粘膜になることです。
よく、口内炎の原因で言われるのはビタミンB2の不足ですが、粘膜を丈夫につくるにはビタミンB2と亜鉛が必要ですので、そのどちらも大切です。口内炎ができやすいかたは、積極的に摂取したほうが良いです。肉体的な疲れ、ストレスも関係しますが、回復のために体の中でビタミンやミネラルがたくさん消費される状況になっていることが予想されますので、やはり栄養の補充が必要です。
また、傷に細菌が入りこまないようにするには、お口の中を清潔にする必要があります。普段の歯磨きが大切だということです。
口内炎は若い人に多いのですが、子供でもよく起こり、「歯磨きを嫌がるので、歯が痛いのではないかと思ったので、来ました」という場合でも、実は口内炎だったりすることも多いです。
放置していても、10日くらいで治りますが、お口の中では食べ物がよく当たりますし、大きな口内炎ですと食べるたびに痛くて、不快ですね。粘膜を強くしたり、細菌を減らすことが根本的な解決ですが、出来てしまったときの対症療法は、
対症療法としては、口内炎に塗る薬があります。炎症を抑えるステロイドです。とても効果が高く、治るまでの期間が短くなりますし、塗っていることで口内炎の周りを保護してくれますので、楽になります。市販でみかけるパッチも、保護作用がありますので、食べ物が当たらなくなるという意味では楽になります。
さらに、レーザーを当てるという方法もあります。極端に大きな口内炎で、今すぐになんとかしないと痛く仕方がない!というときに使うことがあります。レーザー自体はちょっとだけ痛みを伴う事があります。
なお、繰り返す口内炎に加えて、微熱、お口の乾燥、だるい、などの全身症状がある場合は、内科的な疾患が疑われますので、注意が必要です。