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か強診について
2020.12.17
こんにちは。受付の鈴木です。
皆さんは、「かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所」をご存知ですか?
口腔機能の維持・改善により国民の健康寿命の延伸と生活の質の改善を図る目標に向かい、
国が新設した認定制度で、虫歯を防ぎ、歯を失わないために、予防を定期管理(メンテナンス)することができる専門的な歯科医院のことです。
厚生労働省が2016年の保険改定で制定した「かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所」(「か強診」)の目的は、保険の枠組みを一部拡大し、「
虫歯や歯周病の重症化予防治療」をより広く定着させるために制定されました。
保険適用の拡大は以下の3点が基本となります。
① 「エナメル質初期う蝕管理」これまでは、フッ素塗布を保険でおこなうとすると、3か月以上の期間をあける必要がありましたが、毎月の塗布が可能となりました。
② 「歯周病の安定期治療の新基準」重度の歯周病の患者様は、検査・歯石取り・歯面清掃などが、毎月保険を使って受けられるようになりました。
③ 「在宅患者訪問口腔リハビリテーション指導管理」なかなか来院できない患者様に対し、訪問診療で治療の機会を提供しようという保険の枠が広がりました。
こうした保険適用の拡大をすべての医院に認めているわけではありません。
全国約7万件の歯科医院のうち、さまざま基準をクリアした約2%程度の医院が認定される予定です。主な施設基準は下記のとおりです。
・歯科医師が複数名あるいは歯科衛生士が1名以上していて、そのうちの常勤医師1名以上が、歯科外来診療の安全対策及び高齢者の口腔機能管理による研修を修了している
・AED、酸素ボンベ、血圧計等の緊急時のための体制が整っている
・様々な専門医院との連携体制が整っている
・滅菌、空気清浄機、口腔外バキューム等、安全な医療のための体制が整っている
・訪問歯科診療や歯周炎のメンテナンスなどの維持管理を継続的に行っている
・感染防止に必要な設備を完備している
など、さまざまな条件のクリアが必要です。
そして、当院は厚生労働省による「かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所」として、2020年の春から認定されました。
今後は、かかりつけ医として、歯科疾患あるいは接触機能障害に関する、総合的で継続的な管理が可能になります。これにより、
小さな変化も見逃さず、お口のトラブルを未然に防ぎ、患者様の身体の状況に応じた歯科保健サービスを、医療機関や地域の包括支援センター等と連携して、
地域ぐるみで生涯のお口の健康を維持する歯科医療を提供していきます。
以前から通院していただいている患者様は、来院回数や通院費が変わってくる場合もございますが、上記の理由によるものと、管理費用はすべて保険の範囲内ですのでご了承ください。
何かご不明な点がございましたら、ご遠慮なくお聞かせください。