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顎顔面矯正のその後
2022.12.20
今日は、副院長の齋藤です。今日は私の息子の矯正治療の経過についてお話します。息子は小学3年生から矯正をはじめ、丁度1年半ほど経ちました。以前もブログで矯正をはじめたきっかけについてお話したことがあるのでここでは割愛しますが、ここで始めの頃のレントゲンを見て頂きます。
①のところです。赤で囲ったのは永久歯の糸切り歯ですが、スペースが足りずに斜めになってしまっています。降りてくる隙間もありません。下あごも永久歯が3本生えただけでもうキツキツです。②でもわかるように糸切り歯のスペースが不足しています。この状態から矯正治療がスタートしました。1個目は上にハイラックス(急速拡大装置)、下にリンガルアーチを入れました。上は45日程拡大し保定期間を置いてから器具を外しました。下は緩やかに拡大していくので3,4か月間器具をつけていました。この期間で困ったのは、食べかすを取ろうと必死になりすぎて歯間ブラシでいじったことで上の装置が外れたことです。それ以来、患者さんにも掃除するときはあまり清掃用具を上下させないようにと伝えています。
ここで半年後のレントゲンを見て頂きます。
①の糸切り歯が少し起きてきました。下あごは大人の歯4本が並びましたが、まだ糸切り歯のスペースは足りていません。そのため上にTPA(緩やかに拡大する装置)を2回、下にリンガルアーチを2回入れました。この期間のマイナートラブルは上の器具の破損で、内側にある細いワイヤーが折れてしまいました。これは息子のかみ合わせが深いからだと分析しました。患者さんでもたまに同様の方がいらっしゃいました。
そしてここから1年経過したレントゲンがこちらです。
生え変わりが進んでいないので①の歯根が開いていますが②はまっすぐになりました。この歯は生えることで前歯6本がうまく並んでいきそうです。下も大分歯の重なりが取れてきました。もう少し拡大は必要ですが改善されてきているのはお分かりいただけるのではないでしょうか。
このように一進一退にも感じる矯正治療ですが、レントゲンで追っていくと段階を経て改善していく様子がわかると思います。今後の息子の歯並びの改善点はかみ合わせが深い点です。それに関してはまた経過をお伝えできればと思います。