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顎顔面矯正はじめました
2021.12.22
こんにちは、副院長の齋藤です。今日は現在矯正中の私の息子についてお話したいと思います。
現在9歳の息子ですが、今年の5月ごろから顎顔面矯正をはじめました。
矯正治療が必要な理由は一般的にいくつかあると思います。顎が小さくて歯が並ばない、歯が大きいなどが挙げられます。
うちの息子は小さいころは歯と歯の間に隙間があり、歯科医である親から見ても矯正が必要なようには見えませんでした。ところがいざ永久歯が生えてくると歯がとても大きかったのです。下2本が生えた時点でもう隣りの歯が生えるスペースは埋まってしまい残りませんでした。
これはいけないと思いすぐ矯正検査をしました。するとレントゲンや歯の石膏模型から他にも問題が見つかりました。
このままでは上の糸切り歯の生えるスペースがないこと。
下の奥歯が内側に倒れていて噛めていないこと。
そのせいで舌を収めるスペース(舌房)が小さくなり結果上下の前歯が前に出てしまっていること。
口の中を見るだけではわからない色々なことを、矯正検査をすることで知ることができました。その結果を息子に話し、相談して矯正治療をはじめることにしました。
はじめてハイラックスという上あごにはめる装置をいれた時は、「大きくてつばも飲み込めない」と不満ばかり言っていました。でも1日もすれば慣れて何も言わなくなりました。子供の適応力は凄いです。また息子の場合は器具を回すことで生じる鼻の周りの違和感もあまり出ませんでした。
上の器具で慣れたのか、次に下あごにいれるリンガルアーチという器具を入れたときは何も言わずすんなり受け入れてくれました。ただしこの器具は気になっていじるとすぐ取れてしまうことがあります。なので、いじると器具がとれて矯正期間が長引いてしまう事をはじめのうちによく言って聞かせました。その甲斐あってか、1つ目のリンガルアーチは一度も取れることなく過ごすことが出来ました。
そのようにしてはじめた矯正治療ですが、現在上下ともに2つ目の装置を作製、装着中です。まだまだ途中ではありますが、少しづつ矯正前と変化もでてきました。
まず下の前歯がきれいにそろってきました。目にみえる変化があると少し嬉しいですね。
また、上の前歯がすきっぱになり側方に拡大されたことで以前とは顔が変わったようにも見えます。これに関してはよく患者様からも問い合わせがありますが、このすきっぱの時期こそがとても大切です。とある先生はこの時期のお子様のことを愛情をこめて「トトロちゃん」と呼んでいると仰っていました。確かにすこし似ているかもしれませんね。この時期を経ることで顎の成長とともに歯列も整っていきます。ずっと続くわけではありませんので安心なさって下さい。
このように矯正治療の道のりは長く心配も尽きないかも知れません。ですが将来子供にあの時やって良かったと思ってもらえるよう親子共々頑張っていきたいと思います。また機会があれば治療の続きのお話をさせてもらえればと思います。