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歯の黄ばみ、着色

2021.11.25


こんにちは!歯科衛生士の宍倉です。
題名にもあげた通り今回は歯の黄ばみや着色についてのお話をします。

歯の着色、黄ばみの原因は3つあります。
①外部要因
②内部要因
③加齢による要因 です。

外部要因は、日頃の食生活や生活に関係しており、主に食べ物、飲み物、タバコなどです。
ただこの外部からの要因はご自身でケアすることが可能です!!

みなさん、「ステイン」という言葉はご存知ですか?
ステインとは食べ物や飲み物に含まれているポリフェノールなどが、唾液のタンパク質や歯面を覆っているペリクルというタンパク質と結合した汚れのことです。
また、ポリフェノール以外にも食品に入っている合成着色料もステインの原因になります。

色の濃い食べ物(カレー、キムチ等)や飲み物(コーヒー、赤ワイン、緑茶、紅茶等)を摂取すると歯の歯面にステインが沈着しやすくなります。
コーヒーは患者様の中でも日常的に飲まれる方が多く見受けられます。

アルコールの摂取により歯面が乾燥していたりすると、より助長する要因にもなります。

また、たばこのヤニはステインよりも粘着力が高く歯を黄ばませる働きがあるのです。

そしてこれらのステインやヤニは時間が経つと歯の表面のエナメル質内部まで浸透してしまうため黄ばみの要因になるのです。

内部要因とは加齢による黄ばみ、抗生物質などによる黄ばみなどです。

歯の表面は半透明のエナメル質で覆われていますが、内部には象牙質という黄色い組織があります。
歯の色が人それぞれ違うのはエナメル質の厚さや象牙質の色が違うからです。

一般的に年齢を重ねるにつれ、歯は黄ばんでいきます。
それは歯の表面の半透明のエナメル質が加齢と共に徐々にすり減り、薄くなっていくからです。
またそれと反対に内部の象牙質は次第に厚くなっていくことが原因です。

また加齢の他にも薬の影響で黄ばんでしまう場合もあります。
これは、抗生物質であるテトラサイクリンを永久歯が生え変わる頃までの子どもが服薬するとそうなってしまう恐れがあるのです。
また、まだお母さんのお腹にいる間にお母さんが同様の薬を服用してしまっても胎児の歯が黄ばんでしまう原因にもなります。
そのため、妊娠中の方も注意が必要です。

これらを踏まえ、
ステインを付着させない方法は?
と皆さん気になっていると思います。

ご自身でできる方法は3つあります。
①ホワイトニング歯磨剤(歯磨き粉)の使用
②食生活の改善
③飲食後の習慣の徹底

①市販でも歯科医院でも販売されている、着色除去成分を配合したホワイトニング歯磨剤を日常的に使用すれば、着色はしにくくなります。

ホワイトニング歯磨剤とは研磨剤が配合されているものが殆どです
それを使用することで歯面でステインが定着する前に除去することが可能になります。

歯の表面はツルツルと滑沢な状態です。
これは歯面に最近がつかないようにするためで清潔な状態を保てるようになっています。

そのためホワイトニング歯磨剤は研磨剤が入っているため使用するには注意が必要です。

強くゴシゴシと磨いてしまうと歯面に細かな傷ができてしまいます
するとその傷に細菌や汚れが付着しやすくなり、その結果ステインの沈着にも繋がってしまいます。

そのため、ステインの沈着具合によって研磨剤の種類(粗さ)を変えることも大切です。
またその使用頻度も1日1回や2回など調整しましょう。
そしてなにより、力は入れず小刻みに小さく動かすように心がけましょう!

③飲食後の習慣
コーヒーやさまざまな食べ物にポリフェノールが含まれています。
そのため、飲食後に歯磨きをする。
歯磨きができない環境の場合はお水でブクブクうがいをすることで
ステインの主成分を洗い流し、沈着を防止することができます。

上記のようにご自身でケアすることも可能ですが
やはり完璧にはできません。
本格的に歯垢やステインを除去するには歯科医院で歯科衛生士にクリーニングしてもらうのが1番です。

定期的なクリーニングをすることで
ステイン除去、沈着抑制をすることはもちろん
自覚症状の出にくい初期虫歯なども発見しやすくお口の健康面からみても有効ですよ!

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