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第59回日本歯周病学会
2016.05.22
2016年5月20日ー21日で、日本歯周病学会が開催されました。
今回の会場は鹿児島県鹿児島市、交流センターと宝山ホールでした。
初日は、再生療法の最先端のお話を聞きました。細胞から思った通りの形の臓器を作るという、夢の様な!話です。
整形外科の分野でも発達しているようで、今回は医科と歯科のコラボレーションの話でした。
お口の中で言うと、歯周病で失った骨を、失ったとおりの形で作り、移植?するという形で応用できそうです。まだまだですが、3Dでの再現は、そう遠くはないと思いました。
二日目は盛りだくさんでした。
ひとつ目は、歯ブラシなどで歯茎が痩せてしまった場合の、歯茎の移植や再生のお話で、ベルン大学の先生の講義でした。
新しい手術の方法や、その動画などもあり、とても勉強になりました。
ふたつ目は、インプラントの管理の仕方です。なにもわからずインプラントを勧められたはいいけれど、管理が悪くて抜く羽目になるという方が、歯周病治療をしている医院に駆け込むという症例が増えているそうです。しかも、歯周病の治療をきちんとやっている医院は、歯科医院全体の2割だとか。
きちんと治療をしなければならないのはもちろんですが、患者さんへの啓蒙活動も必要だという話になりました。
最後に、歯周病治療における抗菌療法です。
侵襲性の、重度歯周炎の方に、どのような薬が有効か、という話でした。が、言うまでもなく投薬は補助手段で、通常の初期治療(歯石除去であるスケーリング・ルートプレーニング)が重要だという復習も有りました。
歴史がある街だというのをすっかり忘れて鹿児島入りしましたが、市内には至る所に銅像があり、タクシーの方は歴史に堪能で、地域の方々もとても温かく、また来たくなりました。大学時代にお世話になった教授とも再会できて、よかったです。