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フッ素は体に悪い?
2015.01.20
フッ素は体に悪い?
こんにちは。
虫歯予防に効くフッ素のお話です。
フッ素は虫歯予防としてとても有効です。しかし、一部の雑誌などで、「体に悪い」と言われて悪者扱いをされているところがあります。そのために「フッ素は塗らない」という方がいらっしゃるのはとても残念です。
かねてからいろいろな場面でお伝えしていますが、フッ素はもともと微量に体内に存在する元素です。海水、地中、水にも含まれますが、濃度は各地で違います。
アメリカでは水道水にフッ素を入れていて、水道水の場合1ppm前後ですと虫歯を防ぎ、かつ副作用がありません。
日本では、1970年に新潟県が学校でのフッ素水でのうがいを取り入れていて、中学生での虫歯の本数が全国一少ない県です。最近では1999年から佐賀県でフッ素水によるうがいを開始しています。その結果、12歳児で虫歯が何本あるかという調査では、2006年1.7本(全国29位)→2010年1.0本(全国9位)と、確実に成果を上げています。日本一の新潟県は0.8本ですので、佐賀が新潟を抜く勢いがありそうです。ちなみに、健康被害はありません。
次に歯磨き粉ですが、日本ではだいたいの商品に950ppmのフッ素が入っています。しかしこれも、海外では10倍の9000ppmの商品が多いです。日本の法律では極端に少なくされてしまっています。ですから、私は海外に行ったら必ずドラッグストアに寄って、フッ素濃度の高い歯磨き粉を買うようにしています。何を選んでも必ず日本より高濃度です。もちろんこれも、歯磨き粉のフッ素による健康被害は、日本でも海外でもありません。
さらに、歯医者さんで塗っているフッ素は2000ppm位です。日本の歯磨き粉に比べればたくさんですが、海外の歯磨き粉よりも低い濃度です。毎日使う歯磨き粉よりも少ない量で、安全と言えます。
最後に、フッ素ももちろん限度を超えて摂取すれば体には害になってしまいます。フッ素に限らず、なんでも大量に摂取してしまったら、健康を害しますよね。
通常の使用で、許容範囲を超えることはありませんので、安心してください。