クリニックブログ
2015年5月21日
歯周病学会学術大会
こんにちは、吉永です。 私は先日、幕張の歯周病学会に行ってきました。 その中で、一般向け講習会にも参加したのですが、とても興味深い内容でしたので、軽くご紹介したいと思います。 内容は【知られざる生活習慣病、口呼吸】 講師は【みらいクリニック院長 今井一彰先生】でした。 先生は漢方で病気を治すことを目指して診療されていましたが、アトピーや関節リウマチの患者さんの口臭がキツイことが気になり、何か関連があるのではないかと考える様になりました。 すると、鼻では無く口で呼吸をする口呼吸であったそうです。 口呼吸は口の中が乾燥状態になり、抗菌作用・自浄作用(口の中のよごれをある程度洗い流しキレイにする)・緩衝作用(口の中のPHを一定に保って細菌の繁殖を抑える)等の働きをする唾液が渇いて十分に機能しなくなります。 結果、お口の中の細菌が繁殖し、歯肉炎・歯周炎になり、口臭も発生します。 アトピーや関節リウマチがひどくなると口臭が強くなるということは、口臭が発生しない様に歯科医院で定期的にクリーニングをし、口呼吸を鼻呼吸に戻して口の中の乾燥を防ぎ、唾液の効果が最大限に出るようにすれば、アトピーや関節リウマチが良くなるのではないかと考えたそうです。 そして、口呼吸の原因である舌の位置を治す『あいうべ体操』を考えました。 ちなみに唇を閉じ上下の歯を接触させない状態の時の舌先の正しい位置は上顎です。 しかし、意識せずこの正しい位置に舌が来ている人は2~3割だそうです。 私自身も上の前歯の裏側に舌先が来ているので正しい位置ではありませんでした。 会場で教えていただいた『あいうべ体操』を行うと、舌先が自然に上顎に行くので驚きました。 その体操は口を大きく『あ~い~う~べ~』と動かすだけで、『べ~』の時は舌を思いっきり出して下に伸ばします。 詳しくはネットで調べていただくと、分かりやすいかと思います。 今井先生の狙い通り、口呼吸を鼻呼吸に治すと、薬を使わずに治ることも多いそうです。 皮膚に症状が出るアトピーなのに、お口の中に原因があるなんて、私もビックリです!! 私のつたない説明では伝わりにくいと思いますが、興味のある方は調べてみて下さいね。
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